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ロータリーエンジンの 圧縮不良

このエンジンの搭載車(FC3S)は、当社に入庫時、アイドリングが以上に高く、多少不安定なところがあるものの、エンストするくらい不安定な訳じゃなく、走行テストでは特に気になるほどのパワーダウンもありませんでした。

でも・・・何か変だぞ??? 

何でアイドリングアジャストスクリューを、こんなに上げる方向に調整しているのだろう?

アイドリング時に軽いハンチングがあり、マフラーの音も、不整脈というか、不協和音が・・・(調子の良いロータリーはきっちりビートを刻み、独特のハーモニーがあるんですが)

アイドリングを正常な値(750rpm)に調整するとエンスト!

あっ やっぱり・・・。よくあるごまかしです。

そこで、コンプレッションテスターをセットしてみました。

フロントハウジング側は7.8~8.0程度圧縮があり、問題ありません。

リヤハウジング側を測定しますと、結果はご覧の通り・・・。

ロータリーエンジンの 圧縮不良_f0207932_22203031.jpg




少しピントがずれてしまいましたが、3室の結果は 4.3 4.9 6.5 と、バラバラです。

しかもすべて限度値(7.0)以下です。

あ~ やっぱり・・・絶句・・・!!

間違いなくエンジンブローです。

測定の結果から、おむすびの頂点(三角形の角に当たる部分)に付いている3ヶ所のアペックスシールのうちの1ヶ所のアペックスシールの破損かと推測されます。

(エンジン開けてもないのに、なぜわかるか?って・・。それは、おむすび(三角形)の辺に当たる部分が、燃焼室にあたりますので、破損していない2つのアペックスシール間の燃焼室は6.5の圧縮があると、推定できます。もちろん6.5は低すぎる数値ですが、アペックスシール破損により、ハウジングに傷ができればこのような数値になります。)


エンジンをおろし、OHすることに決定しました。

エンジンをばらしてみたところ、やはり、アペックスシールの破損によるエンジンブローです。

ただ、このエンジン、当社で今までOHしてきたブローエンジンの中では比較的軽症です。

もちろん軽傷といってもブローしているのにはかわりありませんが・・・。

酷いのになると、アペックスシールが、バラバラの状態のモノや、ローターの溝に、かしまってしまっているものや、逆に溝が開いてしまっているものなど、いろいろです
ロータリーエンジンの 圧縮不良_f0207932_22231938.jpg



つづく
by captainauto_jp | 2009-04-15 22:26